歯科のデジタル化が歯科技工の世界を劇的に変える
(株)プライムデンタルの広報運動家、
こばやし たけのりです。
昨日、北海道歯科産業(株)主催の
IOS(インターオーラルスキャナー)
展示&セミナー
に企業出展させていただきました。
https://youtu.be/29a8pLZAomk
↑参考までの世界
今回この展示会で新しいポイントだったのが、
北海道を拠点にしている歯科技工所が
一同の展示ができる機会となったこと
ではないかと思います。
各社単独でイベントなどを企画、実行することは
よくあることなのですが、
同一の会場の中で、
歯科技工所が一同に集まりながら
それぞれのPRをしている様子に
これからデジタル化に向かっての
オープンな在り方が垣間見えた
とても意義のある場だったのではないかと
感じております。
↑スタート前の様子
セミナーの内容自体はというと、
①口腔内スキャナーを使うための基礎的な知識について
②歯科医院でのリアルな臨床活用について
③歯科技工所目線でのデジタルを活用したモノづくり
この3本立てで構成されていたのですが、
まだまだ、IOS導入を検討している段階の先生方が
多かったことを思うと、
若干、内容が高度だったようにも
個人的に感じておりました。
この3講演を簡単に要約してみると、
①銀歯は10本に3本(29.9%)
はCAD/CAM冠になってきている現状がある。
②すでに歯科大学の授業のカリキュラムには
IOSに関する授業が組み込まれてきており、
これから歯科医師を目指す学生は、
必然的にIOSの知識を持ち合わせて卒業してくる。
③樹脂模型は経時的に変形する。
④デジタルデータも精度が重要である。
⑤クラウド経由でデータのやり取りをするため、
デジタル情報のセキュリティ管理が大切となる。
⑥院内完結でデジタルのシステムを組み上げるのか?
歯科技工所と連携しながらデジタル化していくのか?
歯科医院のコンセプトが重要となってくる。
⑦CADソフトは主に4種類あり、
それぞれ得意、不得意の機能がある。
総じて、最先端の内容であったことは
間違いありませんが、
国民皆保険制度がある国
日本。
やはり、大型の投資をするには
まだまだ、様子を見ている状況にあり、
大きく動き始めるのは、
IOSが保険導入されてからではないでしょうか?
製作するうえでのかかる時間と材料コスト
さらには材料そのものに薬事認可が下りているかどうか?
という課題もまだまだ残されています。
しかし、このデジタルの世界、
次々と新型が現れ、そのような課題感も
すぐに解決していくことでしょう。
将来の普及期を見越して
今のうちから
少しでも触れて操作に慣れておくことが、
一歩先に抜けられる可能性があることも
忘れてはいけません。
歯科医院にとっても歯科技工所のとっても
決して安くはない投資。
時代を見越したうえでの
経営判断になることは間違いなさそうです。
2019.11.20