「フレイル」の認知度を高めることで生まれる周りとの相乗効果
(株)プライムデンタルの広報運動家、
こばやし たけのりです。
フレイルという言葉を
ご存じですか?
フレイルは日本語に訳すると
「虚弱」
「老衰」
「脆弱」
などを意味します。
フレイルの基準には、
さまざまなものがありますが、
Friedが提唱したものが
採用されていることが多いと言われています。
Friedの基準には5項目あり、
1.体重減少:意図しない年間4.5Kgまたは5%以上の体重減少
2.疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3~4日以上感じる
3.歩行速度の低下
4.握力の低下
5.身体活動量の低下
があげられています。
この中で、
3項目以上該当するとフレイル。
1または2項目だけの場合には
フレイルの前段階である
プレフレイルと判断します。
このフレイルという言葉は
最近の歯科でも
オーラルフレイル
という言葉でよく使われているのですが、
このフレイルという言葉の認知度が
50~70代の男女600人の調査から
2割程度であるという事が
明らかになったようなのです。
さらに言うと、
フレイルを「虚弱状態」と
正しく認識できている人の割合は
全体の12.7%で、
その中では70代の男性が最も多く
50代男性に比べて約2.1倍の
認識を持っていたといいます。
来年の4月には
「日本人の食事摂取基準」に
フレイル予防が追加されるとのことですが、
今回の調査でフレイルの認知が
まだまだ広がっていない実態が
浮き彫りになったと言えるのではないでしょうか?
しかし、
このフレイル状態に、
家族や医療者が早く気づき
対応することができれば、
フレイルの状態から
健常に近い状態へ改善したり、
要介護状態に至る可能性を
減らせる可能性があると言われています。
そういったことから、
歯科からのさらなる認知活動が
重要なのだと思います。
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2019.12.18